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オリーブオイルの効果と効能
●オリーブオイルの成分は?
オリーブオイルを知る上で最も重要な成分はオレイン酸です。
オレイン酸はオリーブオイル中の脂肪酸の約70〜80%を占めています。
●オリーブオイルの成分,オレイン酸は体内でこんな作用をします
・血中コレステロールを滅らす。
・胃酸の分泌を調整する。
・腸を滑らかにし、腸の運動を高める。
●オリーブオイルの成分,オレイン酸はこんな人におすすめです
・血中コレステロール、中性脂肪が高めの人。
・胃酸の分泌の多い人。
・肉類や加工食品を多く食べる人。
●オリーブオイルは悪玉コレステロールをコントロール
オリーブオイルは悪玉コレステロール(低比重リポタンパク質)
だけを低下させる働きがあり、胃酸分泌を調節し、腸の働きを活発にします。
オレイン酸はとりすぎても体に無害とされていますが、
カロリーは他の油と同じため、摂取のしすぎには注意が必要です。
● 「地中海式ダイエット」で注目きれた、オリーブ油とオレイン酸
1960年代に世界各国の食生活と疾病に関する調査が行なわれた際に、
南イタリアを中心とする地中海沿岸地方では、他のヨーロッパの国々にくらべて
心臓疾患による死亡率が低いことがわかりました。
食生活をくらべてみると、この地域ではパスタなどの穀類の 摂取量が多く、
魚介、野菜、豆、果物などを豊富にとっています。
油脂ではオリーブ油の使用が目立ちました。
まわりの国々にくらべて肉やバターの摂取が少なく、
むしろ日本の食生活に近い摂取バランスであることがわかりました。
豚肉や動物性脂肪を多くとっている北イタリアでは心臓病、大腸がんが多いことから
民族的な特徴ではないことは明らかです。
オリーブ油はオレイン酸の含有量が70%以上で単価脂肪酸の特徴である酸化されにくい油です。
体内で発がんの恐れのある過酸化脂質をつくりにくく"リノール酸"や"α−リノレン酸"とは違って加熱による酸化の心配もないので
加熱調理にも安心して使えます。植物油のなかで最も消化吸収がよく脂溶性ビタミンを含みます。
オリーブオイルはオリーブの果汁を搾った植物油
オリーブオイルは主に地中海沿岸に近い国で使われる傾向が強く、
産地としてはイタリアをはじめスペイン、ギリシャ、チュニジア、トルコ、シリアなどの国があります。
これらの国では油と言えばオリーブオイルをさすことが普通です。
オリーブオイルは産地の国によって土壌や気候によって栽培されているオリーブの風味が違います。
また、オリーブオイルは食用だけでなく、化粧品・薬品・石鹸などにも使われています。
酸化しにくいオレイン酸を多く含むため、他の食用の油脂に比べて酸化しにくく固まりにくい性質を持ちます。
特に、エクストラ・バージン・オイルは、香りと味が良質で高級とされています。
ワイン文化のように、オリーブオイルの文化があると言っても過言ではありません。
オリーブオイルの風味は、木の種類、土の種 類、気候、気温、畑の場所、収穫時期、摘み方、搾り方によって異なります。
フルーティ(オリーブ果実の香り)、グリーン(草や葉のような青々しい香り)、ビタ ー(苦み)など
南北に長く伸びたイタリアでは地域によって多くのオリーブ品種があり、それから得られるオリーブオイルの風味も様々です。
オリーブオイルの種類
●バージンオリーブオイル
バージンオリーブオイルとはオリーブの果実を搾ってろ過しただけで、
化学的処理を行わない一番搾りのオイルです。
官能検査や酸度の違いによって「エキストラバージン」「バージン」
「オーディナリーバージン」に区別されます。
中でもエキストラバージンオリーブオイルは、
酸度が0.8%以下で最高級のオリーブオイルです。
●オリーブオイル(ピュアオリーブオイル)
バージンオリーブオイルと精製したオリーブオイルをブレンドしたオイルです。
以前は、ピュアオリーブオイルと呼んでいましたが、
現在では単にオリーブオイルと表示することになっています。
オリーブオイルの製法と種類
オリーブオイルは生の果肉から非加熱で果汁を絞って自然に果汁の表面に
浮かび上がったオイルや果汁を分離することでオイルだけを抽出します。
最近では収率を上げるため、果実をすりつぶして絞ったオイルと果汁を
遠心分離機にかけて、効率よく採油しています。
伝統と品質を重んじる採油所では、この果実のすりつぶしに伝統的な石臼が
用いられていますが、工業的に大量に処理する採油所では機械による
粉砕が行われています。
石臼による粉砕の場合、適度に荒く砕かれた種子によって果汁を絞るときに
粉砕された果実が過度に圧搾されるのが妨げられ、
余計な雑味の少ない良質な油が得られるといわれています。
このオリーブ絞り用の石臼は、東アジアの穀物粉砕用の石臼のように溝を切った
二枚の石の円板が水平に重なり合って回転し、
磨り合う形態ではなく、
巨大な石の皿の上で垂直に立てられた石の円板が、車輪のように転がりながら
円運動をする形態のものです。
こうして果汁から遠心分離などによって直接得られた油をバージン・オイルと呼び、
その中でも果汁としての香りが良好で油としての品質も高いものを特に、
エクストラ・バージン・オイルと呼んでいます。
さらに今日では果実に含まれる油を無駄なく回収するため、
果汁を絞った絞りかすからも溶剤抽出によって油が採取されています。
こうして絞りかすから溶剤抽出された油や、食用に適さない品質の悪い
バージン・オイルを精製して得られた味や香りに乏しい油を、
中程度の品質のバージン・オイルとブレンドして作られているのが、
単なるオリーブ・オイルとして販売されています。
・収 穫
実は手摘みや、木の下にシートを敷き、木をゆすったり叩き落して集める
・選別・洗浄
葉や枝を取り除き、水で洗浄する
・粗 砕
石臼や機械で新鮮なうちに擦りつぶしペースト状にする
・搾 る
↓
遠心分離
圧力をかけて搾りだす方法や遠心分離機(デカンター)で分離させる方法で
果汁を搾る。搾った果汁を遠心分離機にかけ、オイルと水に分ける
・バージンオリーブオイル
オリーブの果実を搾って得られた一番搾りのオイル
・品質検査
テイスティングと成分分析によって、品質確認を行ないグレード分けをする
・調 合
オリーブオイル専門のテイスターが複数のバージンオリーブオイルを
テイスティングし、ブレンド割合を決定する
・ろ過・充填・製品
オリジナルの風味のオリーブオイルのできあがり
オリーブオイルの疑問を解決
⇒オリーブオイルを20kg抽出するために必要なオリーブの木から取れる実の量は約100〜150kgで約1本の木の量です。
⇒オリーブオイルを開封前に高温を避け、暗いところに保管すると風味や退色を防ぐ事ができます。
⇒オリーブオイルを開封後はしっかりと栓を締めて空気に触れる事を防ぐと酸化防止になります。
⇒オリーブオイルを美味しく食べるには開栓後1〜2ヶ月位で使うと風味が保てます
⇒賞味期限が過ぎているオリーブオイルでも食べられますが風味を損ない美味しくありませんからおすすめはできません。
⇒オリーブオイルを化粧品として使う場合、食用のオリーブオイルでも本質的には変わりませんから問題はありませんが、
ボスコオリーブオイルは食品用として開発されたものですので、化粧品としての品質評価を行っていません。
⇒オレイン酸を豊富に含み、必須脂肪酸やポリフェノ−ル、ビタミンEなど健康に良い成分を含んでいるオリーブオイルは、
悪玉コレステロールだけを減らします。
しかし、カロリーはサラダオイル等と変わりありません。
⇒光に当たる場所でオリーブオイルを保管するとエキストラバージンオイルでも緑色ではなく黄色に変色します。
これは、オリーブオイルに含まれる色素のクロロフィルが光に当たると分解されて黄色味が強くなります。
変色をしても品質には問題なく使用することはできます。
⇒「地中海式ダイエット」で注目きれた、オリーブ油とオレイン酸は、1960年代に世界各国の食生活と疾病に関する調査が行なわれた
際に、南イタリアを中心とする地中海沿岸地方では、他のヨーロッパの国々にくらべて心臓疾患による死亡率が低いことがわかりました。
食生活をくらべてみると、この地域ではパスタなどの穀類の 摂取量が多く、魚介、野菜、豆、果物などを豊富にとっています。
油脂ではオリーブ油の使用が目立ちました。まわりの国々にくらべて肉やバターの摂取が少なく、むしろ日本の食生活に近い摂取バランス
であることがわかりました。豚肉や動物性脂肪を多くとっている北イタリアでは、心臓病、大腸がんが多いことから、民族的な特徴
ではないことは明らかです。オリーブ油はオレイン酸の含有量が70%以上で単価脂肪酸の特徴である酸化されにくい油です。
体内で発がんの恐れのある過酸化脂質をつくりにくく、"リノール酸"や"α−リノレン酸"とは違って加熱による酸化の心配もないので、
加熱調理にも安心して使 えます。植物油のなかで最も消化吸収がよく、脂溶性ビタミンを含みます。
⇒オリーブオイルが白濁して固まりもできて品質は大丈夫か心配になったことはありませんか?
これは、水が0℃で凍るのと同じようにオリーブオイルの成分の一部が低温で固まって起こる現象で、
異物や不純物が混入したり、カビが生じたものではありません。低い温度になると白い粒の沈殿が生じたり、
濁ったり固まったりします。特にエキストラバージンオリーブオイルは、
ピュアタイプのオリーブオイルより比較的早く白濁します。しかし一度白濁したり凍結したオリーブオイルもぬるま湯につけたり、
暖かい場所にしばらく置くと溶けて透明になります。オリーブオイルの品質に問題はありません。
⇒エキストラバージンオリーブオイルはオリーブの実を搾ったバージンオイル(一番搾り)のうち、
酸度が0.8%以下で特に良質なものをいい、オリーブオイル特有の香りが強いものです。
サラダやドレッシング、料理の仕上げなど香りを生かした料理に向いています。
⇒オリーブオイル(ピュア)は精製したオリーブオイルとエキストラバージンオリーブオイルをブレンドし、
マイルドな風味に仕上げたものです。焼く、炒めるなどさまざまな料理に向いています。